そけいヘルニアについて
そけいヘルニアとは
太もものつけねの部分に丸いしこりが出っ張ってくる病気です。筋肉の膜が弱って腸などの内臓が皮膚の下にでてきている状態です。原因は子供の場合は生まれつきですが、大人の場合は体質と筋肉周囲の組織が弱くなる事が原因です。症状は立ったりおなかに力を入れると膨らむことです。痛みがないことが多いですが、痛むこともあります。出っ張ったまま戻らなくなると(かんとん状態)、強く痛みます。診断はおなかに力が入っていると出っ張って、横になっておなかの力が抜けると引っ込んでしまえばヘルニアに間違いありません。当クリニックでは超音波検査を行い、そけいヘルニアの種類(外、内、大腿)などを診断しています。
- 治療は
薬や注射で抑える方法ではなく、手術による治療しかありません。市販のヘルニアバンドをつけている方がいますが、ヘルニアバンドで治ることはなく、出っ張らないように強く抑えると皮膚が圧迫されて傷んでしまうのでお勧めできません。かんとんになると緊急手術が必要になります。
- 手術のタイミングは
そけいヘルニアはかんとん状態にならなければ命にかかわることはないので一生そのままにしておくこともできます。しかし、大人のそけいヘルニアは自然に治ることは無く、少しずつ大きくなり、出ている時間も長くなります。治療法は手術しかないので、大きくなってから手術するより小さなうちに手術した方が楽だと思います。
- 当クリニックの手術は
4cm位皮膚を切開して筋肉の膜が弱くなったところを合成繊維でできたシートで補強します。シートもいろいろ種類がありますが、弱くなったところの周囲がしっかりしている時にはプラグ型のシート(メッシュプラグ法)を、全体的に弱っている場合には平板型のシートを筋肉の裏側に敷いています(ダイレクトクーゲル法)。所要時間は1時間弱位です。
- 当クリニックの麻酔は
当クリニックが行っているのは局所麻酔(膨潤麻酔)に軽い全身麻酔(静脈麻酔)を加える麻酔です。「眠っているうちに手術が終わり、手術後の痛みが少ない麻酔」です。
- 手術後は
手術直後より歩くことができ、数十分間休んだ後帰宅します。手術後は動いたり力を入れたりすると痛みますが、日に日に和らぎます。デスクワークなら2、3日後から可能です。重いものを持ち上げたり、激しい運動は2週間後からになります。シャワーは当日から、風呂の湯船につかるのは3日後からです。
- 再発について
手術したところから再びヘルニアがでてくることが1%程度あります。
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