Q&A

Q.そけいヘルニアは治療する必要はあるのでしょうか?
A.そけいヘルニアは命にかかわることは少ないので必ず治療しなければならないということはありません。そけいヘルニアは、まれに腸が戻らなくなるかんとん状態になることがあります。かんとんになると放置すれば命にかかわりますが、すぐに緊急手術をすれば生命が危険になることは少ないです。なので、一生つきあっていこうと思うなら、それも可能かもしれません。ただ、少しずつ大きくなったりするので、長年つきあっていくのは難しいようです。もし、将来手術しようと思っているなら、早めに手術をした方が楽にすむと思います。
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Q.そけいヘルニアのかんとんになったら、どうしたらいいでしょうか?
A.かんとんになったら緊急手術が必要です。そけいヘルニアが出っ張って痛んでも、横になってヘルニアを押すと、引っこんで痛みが取れればかんとんではありません。押しても戻らなければ、救急病院に連絡し受診してください。当院では緊急手術を行っていません。
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Q.そけいヘルニア手術はすべて日帰りで可能でしょうか?
A.当院ではほとんどの方のそけいヘルニアを日帰りで手術をしていますが、入院をお勧めしている方もいます。入院をお勧めしているのは、かんとんヘルニア、戻りきらないヘルニア、手術後に又出てきた再発ヘルニア(特にメッシュを使った手術を受けた方)、肥満の方、重篤な病気を持っている方などです。日帰り可能かどうかは、診察してからの判断になります。入院手術の場合、当院は入院施設がありませんので、他施設をご紹介することになります。
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Q.そけいヘルニアの手術の前に注意しておくことは何でしょうか?
A.できるだけかんとんにならないように、おなかに強い力を加えないようにした方がいいです。
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Q.体の中にメッシュのような異物を入れて大丈夫でしょうか?
A.ポリプロピレンを人間の体の中に入れるようになって40年位たちますが、今まで大きな問題は無く心配はいらないと思います。もちろん異物を入れないで済むのならその方がいいでしょう。しかし、そけいヘルニアのメッシュを使わずに筋肉を縫いよせる手術(従来法)は、手術後の再発や痛みの点で、メッシュを使う手術に大きく劣ります。現時点では、メッシュを使った手術の方が長所が多いと思います。メッシュの欠点は、細菌感染に弱いことで、滅多におこることではありませんがメッシュの周囲で化膿してしまった場合は、メッシュを手術で取り除かなければ治らないことがあります。
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Q.メッシュにいろいろ種類がありますが、どのメッシュが一番よいでしょうか?
A.どのメッシュも正しく使えば優劣はないと考えています。メッシュを使わない筋肉を縫いよせる手術(従来法)よりもメッシュを使う手術の方が、手術後の再発や手術後の痛みの点で優れています。メッシュはいろいろの種類が作られていて、メーカーは商売ですから自分の所のメッシュが「最新のメッシュで再発率が一番少ない」と宣伝しますが、はっきりした差は無いと思います。当院では、筋肉の膜が弱った部分の周囲がしっかりしている場合はプラグ型のメッシュ(バードメッシュプラグ、プロループ等)を使用し、周囲も弱っている場合は筋肉の裏に敷く平板型のメッシュ(ダイレクトクーゲル、ポリソフト、PHS等)を使用していますが、そのように使わなければならないということはありません。
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Q.妊娠中にそけいヘルニアになったら、どうしたらいいでしょうか?
A.妊娠中にはできるだけそけいヘルニアの手術は行いません。出産後、落ち着いてからそけいヘルニアの手術をします。もし、妊娠中にかんとんなど緊急を要することになったら手術しなければなりません。その場合、産科のある病院で入院して手術を行います。妊娠の予定のある方は、妊娠する前にそけいヘルニアは手術して治療しておくことをお勧めします。実際、結婚前に手術を受けに当院に来院される方がいらっしゃいます。
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