
下肢静脈瘤になるのは、下肢静脈瘤になる体質であるからです!
下肢静脈瘤になる原因は、体質です。体質は遺伝の要素もありますが、下肢静脈瘤は必ずしも遺伝するものではなく、下肢静脈瘤になりやすい体質を持っている方が、発症しやすい病気です。下肢静脈瘤の体質であるから必ずしも発症したり悪化するわけではありません。
下肢静脈瘤が悪化する主な原因は以下の3つです。
1.長時間立ち仕事
2.運動不足・体重過多
3.妊娠・出産
1.長時間立ち仕事
お仕事は立ちっぱなしや座りっぱなしですか?下肢静脈瘤が悪化しやすい人は、調理師・販売スタッフ・美容師 など長時間その場に立ちっぱなしの人が多いです。デスクワークの方も、よく下肢静脈瘤に困っている方をお見掛けします。
ふくらはぎは第2の心臓と言われています!
ふくらはぎには、重力に逆らって心臓に血液を送り返す「ポンプ」の役割があります。ポンプを機能させるには、よく動かさなければいけません。そのため、立ちっぱなしや座りっぱなしだと、ポンプが機能せず血流が重力に負けてしまい、血流が停滞してしまうので下肢静脈瘤になる確率が高くなっていきます。
2.運動不足・肥満
運動不足・肥満は下肢静脈瘤の原因になります。
仕事中、デスクワークや立ち仕事や運転などで歩く機会や動き回る時間が少ないと、運動不足になりやすいです。下肢静脈瘤予防にはよく動くこと、運動をすることが大事です。運動をすると脚の血流が良くなりますが、反対に運動を怠ると血流が滞るため、静脈に負担をかけてしまい、下肢静脈瘤に繋がりやすくなります。
肥満は内臓脂肪が増え、腹部で静脈が圧迫されやすくなり、血液の流れが悪くなります。
3.妊娠・出産
妊娠・出産を機に下肢静脈瘤を発症する女性が多くいらっしゃいます。当院の患者様の中にも、出産回数が増えるほど症状が進行してきたとおっしゃる方々を多くお見かけします。その理由は大きく2つです。
1. 脚の血管に流れている血液が本来重力に逆らって心臓に戻りますが、子宮が大きくなるにつれて子宮の重みによって血流が滞ってしまうため
2. 妊娠すると女性ホルモンが分泌され、血流を拡張させたり、収縮を抑制するので脚の静脈が膨らんで血流がうっ滞するため
下肢静脈瘤でお悩みでしたらぜひ一度お電話にて相談・ご予約下さい。
この記事の監修者

医療法人社団オリビエ会
新宿外科クリニック
理事長 高島 格
1960年東京都生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業後、病院の外科で20年勤務し様々な手術を経験。
中でも得意としていた日帰り手術をより多くの人に受けてもらいたいと、2007年東京都新宿区に日帰り手術専門の新宿外科クリニックを開業する。
現在は、新宿外科クリニックと埼玉県さいたま市の大宮セントラルクリニックの2院を運営し、累計手術実績は下肢静脈瘤手術で約11000件以上、鼠径ヘルニアは8600件以上に及ぶ。