1.鼠径ヘルニアになったけれど手術までやってはいけないことはあるの?
鼠径ヘルニアの一番の心配は嵌頓になることです。嵌頓にならないようにするにはできるだけ腹圧をかけないようにすることです。
鼠径ヘルニアになったら手術までに控えていただきたいことは
・腹圧をかける運動
➡腹筋など
・便秘
➡排便時に力むと腹圧がかかるため。必要なら下剤を使用してください。
・重たいものを持つ
➡お買い物の際は注意してください
~なぜ腹圧をかけると鼠径ヘルニアに良くないのか~
腹圧をかけると、腹圧によって腸が押し出されやすくなってしまいます。
そのため、嵌頓に近づきやすくなりますので、なるべく腹圧をかける動きはお控えください。
2.手術前に鼠径ヘルニアが痛むときはどうしたらいいですか?
そけいヘルニアは長時間立っていたりするとだんだん痛むようになるので、その際は横になってそけいヘルニアを押して引っ込めると楽になります。
痛み止めを服用しても構いませんが、効果が少ないことが多いです。痛い場合は特に早めに手術を受けた方が良いと思います。
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この記事の監修者
医療法人社団オリビエ会
新宿外科クリニック
理事長 高島 格
1960年東京都生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業後、病院の外科で20年勤務し様々な手術を経験。
中でも得意としていた日帰り手術をより多くの人に受けてもらいたいと、2007年東京都新宿区に日帰り手術専門の新宿外科クリニックを開業する。
現在は、新宿外科クリニックと埼玉県さいたま市の大宮セントラルクリニックの2院を運営し、累計手術実績は下肢静脈瘤手術で約11000件以上、鼠径ヘルニアは8600件以上に及ぶ。