鼠径ヘルニアの症状が出たらまずは医療機関に受診しましょう！
鼠径ヘルニアは、人によって病状の進行速度が違います。年々大きくなっていく方もいらっしゃいますし、急激に大きくなる方もいます。
鼠径ヘルニアは、最初は2cm〜３cmの大きさですが、放置しているとその膨らみがどんどん大きくなり、陰嚢の中に腸が入り込んでしまいます。
鼠径ヘルニアを放置していると｢嵌頓｣になってしまうことはご存知ですか？
鼠径ヘルニアとは筋膜の一部が緩み、脱腸する病気ですが、一度脱腸してしまうと自然に治ることはなく、次第に腸が出てきてしまいます。通常鼠径ヘルニアは、立っている時に膨らみ、横になると平らに戻りますが、脱腸を放置したままにしていると、「嵌頓」になることがあります。
嵌頓とは、出っ張った腸が横になっても押しても戻れなくなることです。そして、強い痛みを伴うことがあります。嵌頓を放置をすると腸が壊死してしまい、命に関わりますので壊死した腸を切除しなければなりません。緊急に受診をするか、救急搬送をしていただくことが必要です。
そのため、鼠径ヘルニアの症状が気になり始めたら嵌頓になる前に、すぐに医療機関への受診をお勧めいたします！
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この記事の監修者
医療法人社団オリビエ会
新宿外科クリニック
理事長 高島 格
1960年東京都生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業後、病院の外科で２０年勤務し様々な手術を経験。
中でも得意としていた日帰り手術をより多くの人に受けてもらいたいと、2007年東京都新宿区に日帰り手術専門の新宿外科クリニックを開業する。
現在は、新宿外科クリニックと埼玉県さいたま市の大宮セントラルクリニックの2院を運営し、累計手術実績は下肢静脈瘤手術で約11000件以上、鼠径ヘルニアは8600件以上に及ぶ。
