こんにちは。理事長の高島です。
下肢静脈瘤という病気は10年ほど前まではあまり知られていない病気でしたが、ここ数年で認知度が格段に上がり、治療を受ける患者様も増えてきました。
しかし、それでも “もっと早く来てもらえていたら” “もっと早く治してあげたかった”と思うことがよくあります。
『もっと早く治療ができていたら…』と思った患者様のお話part1はこちら
40代の女性の患者様でした。
おしゃれに大変気を使っていらっしゃる印象のおきれいな方でしたが、脚を見ると目立つ色素沈着がありました。
こんなに身なりに気を使っていらっしゃる方がどうしてこんなになるまで放っておいたのかと不思議に思い聞いてみると、
2〜3年前からぽこっとした静脈の瘤があることに気がついてはいたんですが、見た目にもそれほどひどくはないし、痛くもかゆくも無いので、そのうち受診しようと様子を見ようと思ったんです…。2ヶ月位前にちょっとかゆいなと感じて掻いてしまったところ皮膚炎が急に広がり、色がそのまま残ってしまったんです。
ということでした。
下肢静脈瘤自体は年単位でゆっくりと進行する病気ですが、このように皮膚炎やかゆみなどの症状は数ヶ月で急に悪化することがあります。
下肢静脈瘤治療をしないと皮膚症状は悪化してしまいますが、治療したとしても一度ついた色はとれないのでこの色素沈着は残ってしまいます。
と診察時にお話したところ、
やっぱりそうですよね…
と落胆されていました。
瘤に気がついた段階で治療ができていれば皮膚に色素沈着することもなかっただろうと思うと残念でなりません。
本当に
もっと早く治療ができていればなぁ…!!
と思わずにはいられない患者様は多いです。
上記の女性の方のように、
痛くもないからまだ受診しなくても大丈夫!
と思われている方は非常に多いです。
しかし、そう思っていると症状が出るまでなかなか変化に気が付けません。
毎日自分の脚の様子をチェックしている人はあまりいません。気が付かないうちに血管の瘤が増えていたり、皮膚の状態が変わっていたり、少しずつ進行しているのです。
下肢静脈瘤は、進行すると皮膚の血液循環が悪くなることで皮膚症状が現れます。皮膚の状態が悪化してしまうと、下肢静脈瘤の治療をしてももとには戻らないのです。
病院に行くのって面倒だなと思うお気持ち、とてもわかります。しかし、
下肢静脈瘤はたった一日、30分ほどで終わる手術で治療ができるのです。その後は2〜3回の通院のみです。
通院感覚で手術を受けられることも日帰り手術の大きなメリットです。
「もっと早く手術しておけば良かった…」とおっしゃる患者さんを少しでも減らしたいと思っています。
もし今下肢静脈瘤に悩んでいる方がこのブログをご覧になっているとしたなら、ぜひお早めの受診を強くおすすめします。
新宿外科クリニックは、都内で下肢静脈瘤・鼠径ヘルニア・透析アクセスの日帰り手術を行っている外科クリニックです。
2007年に東京都新宿区西新宿で開院して17年。診療日は毎日診察・手術を行っています。
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